2016年7月2日放送のTBS『ジョブチューン』で
「ベストセラーの医療本を書いた日本の名医たちが大集結!医者2時間スペシャル!」
が放映されました。
がん・認知症・高血圧・免疫・便秘・腰痛・睡眠・ダイエットなど、
様々な病気にまつわるベストセラーの医療本を書いた名医12人が集結!
◇実は・・・○○の香りを嗅ぐと認知症を予防できる!?その気になる匂いとは?
ということで、
AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)でもお馴染みの
浦上克哉先生が出演されてました。
2014年夏のAEAJの会報誌No.72にも
認知症アロマについての記事が掲載されています。
以前にも
NHKのアサイチやビートたけしさんのTVで紹介されていました。
当時の詳細はこちらをご覧ください。
たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学~認知症を予防する香り
たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学~認知症を予防する香りの反響
今回の番組の内容である浦上先生のぶっちゃけはこちらの著作から
『アロマで予防!認知症』主婦の友生活シリーズ刊
番組のHPで認知症を予防する簡単で効果的な方法として紹介されていたのは
ローズマリー・カンファーの香りを嗅ぐこと
認知症(実はうつなども同様)の初期症状として物忘れがひどくなる
と思われがちですが、実はそれらよりも先に
嗅覚機能が低下します。
特に嫌な匂いと言われている匂いに対して鈍感になるそうです。
ですから、お鍋が焦げても気づかない、冷蔵庫の中の腐ったものがわからない…等々…
は初期症状とのことです。
通常人間の本能では
嫌な匂い=危険
なのですが、これがわからなくなっているということだけでも
怖いことです。
異臭が漂ってもわからないということですから、
ガス漏れしていても気づかなかったり、火事になっても逃げ遅れるとか、
そんな危険性も孕んでいます。
話は脱線してしまいましたが、元に戻します。
アルツハイマー認知症の原因物質(アミロイドβと)が脳に溜まると、
嗅神経がダメージを受けるのだそうです。
そのダメージが隣接している海馬(脳内の記憶(短期記憶)を担当している部位)にも広がっていくため、記憶障害が起こるとされています。
ただ、ちょっと気になったのは、その説に異議を唱える報告が出ていることです。
う~ん😅
ま、いっか、ここはスルーしちゃおう(笑)
いつか詳細を投稿したいと思います。
話を元に戻します(脱線が多くて申し訳ないです)
以前にも投稿しておりますが、
この加齢によってもダメージを受けてしまう嗅神経ですが、
適度に刺激を与えると再生するのです。
大まかにお伝えすると、
アロマテラピーを認知症予防で活用する場合の効果の流れは
以下のようになります。
認知症の原因物質(アミロイド)が蓄積
嗅神経に障害が起こる(においがわからなくなる)
記憶を司る海馬に障害が起こる(認知機能の低下)
アロマテラピーで適度な嗅覚刺激を行う
嗅神経細胞が再生
脳の働きが活性化(認知症の予防&ケアに効果的)
生活リズムを整えることも認知症予防にはとても大切だということで、
昼夜2種類のアロマブレンドオイルの使い分けをお勧めしています。
以前の投稿でもお伝えしておりますが、
たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学~認知症を予防する香り
たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学~認知症を予防する香りの反響
【昼用の香り】
交感神経を刺激。脳を活性化して認知機能を改善
※精油の割合
ローズマリー・カンファー 2
レモン 1
【夜用の香り】
副交感神経を刺激。リラックスしてぐっすりよく眠れる。
※精油の割合
真正ラベンダー 2
スイートオレンジ 1
くれぐれもローズマリー精油はローズマリー・カンファー、
ラベンダー精油は真正ラベンダーですので、種類を間違えないでくださいね。
なぜ間違えてはいけないのか?詳細は、下記のリンク先に投稿しておりますので、
そちらをご参考下さい。
申し訳ないです、長文で書き込んでしまっているので同じリンクばかりで…
たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学~認知症を予防する香りの反響
【実践方法】
《準備編》
テレビでも書籍でも記述がございませんが、
以上の比率をいつも自分でスポイトで垂らすとなると
大変ですし、量的にも刺激が強いです。
お勧めはあらかじめ小瓶に2:1の割合で精油を入れ、ブレンドしてしまうこと。
いずれもハーブ系精油2対柑橘系精油1の割合です。
そうすることにより1滴使用でもきちんとその内容は2:1の割合になっています。
そして、これらの香りが苦手な場合は
思うような効果は出ませんので、その点もご注意ください。
香りは記憶と同時に快・不快といった情動反応を司る扁桃体とも密接に関連しています。
嫌いな香りの場合は、扁桃体が影響を受け、受け入れることができません。
これは、本能が不快だと判断しており、不快を避けるという本能に基づくからです。
ですから、決して無理は禁物です。
それならいっそ好きな香りで嗅覚を刺激したほうが良いです。
例えば、他にも
「メリッサ(レモンバーム)が認知症の落ち込みがちな気分を回復させるのに役立った」
や
「ティトゥリーはアセチルコリン(副交感神経や運動神経の末端から放出される神経伝達物質)を誘導する作用があり、認知症治療薬の補助として使用できるかもしれない」等々です。
使い方は難しく考えず、まずは簡単な方法から。
簡単なのはハンカチやティッシュペーパーに1滴垂らし、
それを嗅いだり、枕元に置いても良いです。
素焼きの皿や紙粘土をクッキー型で抜いたものに垂らしても
アロマペンダントやディフューザー、アロマストーンなどもありますが、
まずは“手軽に始める”ということが大切なので
気軽な方法から試してみることをお勧めします。
ちなみに以前、親戚からの依頼で
認知症アロマブレンドと、使わないネクタイでサシェを作り、
送ったことがございます。
その時のブログをご参考までに
→認知症対策アロマ~ネクタイで匂い袋(サシェ)作り
使用するのは昼用は日中2時間ほどと
夜用ブレンドは就寝の1~2時間ほど前から
《注意点》
また、ローズマリー・カンファーについては
乳幼児、妊娠中、授乳中、てんかんの患者さんについては
避けた方が良いとされています。
また、既往症や薬を服用している方、
特に高血圧の治療をされている方は
主治医にご相談くださいね。
そしてこれらの精油のブレンドオイルは、皮膚に直接つけてはいけません。
特に昼用ブレンドはローズマリー・カンファーも皮膚刺激がありますが、
レモン精油は光毒性を持っています。
また、ペットを飼われている方もご注意ください。
動物は人間よりもずっと鋭い嗅覚を持っています。
特に猫やフェレットは精油の成分を分解しきれずに解毒できないものがあります。
これらのペットを飼われている場合は、別の部屋で使用する、
換気を行うなどを徹底してください。
そして、ちょっと一言。
先生はテレビでも著書の中でも精油のことを“アロマオイル”と紹介されていますが、
私はこれについては異議を唱えたいと思います。
理由は下記のリンク先をご参考ください。
最後までお読み下さり、どうもありがとうございました。
コメント