認知症予防にはアロマテラピーが良いというTV番組がかなり以前に放送され、その際に投稿したお話ですが、アメブロで時々検索が上がるのでアメブロを閉鎖する予定なのでこちらに転記しますね。
2010.12.6のあさイチと12.10の読売新聞でも取り上げられております。
もう10年も前になるんですね。
以下NHKあさイチの放送要旨: (2010.12.6)
アロマと認知症の研究を続けられているのは認知症の診断では著名な鳥取大学医学部浦上克哉教授。研究の結果、嗅神経を刺激すれば海馬の機能が回復する事が分かったそうです。嗅神経は再生能が高く、アロマの香りによって1度弱った神経細胞がまた蘇るそうです。浦上教授の開発したアロマオイルは、昼用と夜用の2つで商品名は「リ・ブレイン」。朝用はローズマリーとレモン、夜用はラベンダーとオレンジ。ローズマリー&レモンは集中力を高め、記憶力を強化する刺激的な作用があり、ラベンダー&オレンジは、心や身体への鎮静作用があるとのこと。アロマは認知症の改善だけでなく予防にも良いとのことなので、65才以上の10人に1人が認知症と言われる現代にあっては、健康な人も、50才を過ぎたらせいぜいアロマを楽しんで認知症を予防するのが良いと思っている。そして認知症とアロマテラピーの研究が更に成果を生むことを期待したい。
アロマの刺激で認知症緩和アロマセラピーの効果が注目される分野に、認知症がある。認知症の早期診断・治療の研究で知られる鳥取大医学部の浦上克哉教授は、老人保健施設で暮らす認知症の高齢者28人にアロマセラピーを施し、効果を測定する研究を行った。
昼用は、集中力を高め、記憶力を強化するといわれるローズマリーとレモンを、独自の配合でブレンド。夜用は、鎮静効果が期待される真正ラベンダーとスイートオレンジを混ぜて作った。これらの香りに接するセラピーを、昼夜2時間ずつ、約1か月間続け、セラピーを受けた期間の前後で記憶力などを調べた。正常な人は0点、アルツハイマー型認知症の人だと14点以上になる機器で測ったところ、軽~中度の認知症の高齢者11人については平均で5点、改善が見られた。また、夜間よく眠るようになって生活リズムが整ったため、「昼は眠りがちで夜に大声を出す」といった認知症特有の症状も緩和された。アルツハイマー病は、嗅覚をつかさどる「嗅神経」から障害が起きるとされ、アロマセラピーは、この嗅神経に良い刺激を与えている可能性がある。浦上教授は「研究を参考に、アロマセラピーを導入したグループホームで、お年寄りの表情が良くなったという感想もあります。薬に頼らない認知症対策として、アロマセラピーを試してみてほしい」と話している。
鳥取大学医学部の浦上克哉教授は30年以上にわたって認知症の臨床、研究をされている方です。
人の脳には中心部に記憶をつかさどる海馬という部位があります。
認知症を発症するとかつてはまず海馬がダメージを受けると考えられていました。
記憶は長期記憶と短期記憶と2通りあり、
認知症で問題になるのは短期記憶。
この短期記憶に関わっているのが海馬だと言われています。
これについては、また改めて投稿しますね。
そして、このダメージが次第に海馬に伝わっていき記憶の機能を破壊しながら、そのほかの部位にも広がり悪化することにより認知症を発症するとのこと。
昨年の9月にAEAJのセミナーでもございましたが、
嗅神経は人体で再生する唯一の神経細胞と言われています。
そのため、嗅覚を刺激すれば連携する他の部分も活性化するのではないか?と思われます。
ちなみに紹介された精油の配合比率は…
ハーブ系精油:柑橘系精油=2:1
の割合です。
先程のI様にはその場で手軽に使用できるよう
あらかじめこの割合でブレンドしたものと、
ウォッカと混ぜて希釈したものとをお渡しして
使用方法をお話しました。
合成香料ではなく、天然の植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)もを使いましょう。
昼用にローズマリーカンファー+レモンが良いとされる理由は…
交感神経を刺激し、カラダを活動的な状態にし、集中力を高めて記憶力を強化する作用を持つ成分が精油中に入っているから。
また、夜用に真正ラベンダー+スイート・オレンジが良いとされる理由は…
鎮静作用を持つ成分がこれらの精油には多く含まれ、副交感神経を優位にし、
不眠改善や不安軽減を促すからです。
精油についてはきちんとローズマリーカンファー、スイートオレンジ、真正ラベンダー(トゥルーラベンダー)と表示のあるものをお買い求め下さい。
実はローズマリーは厳密に言うとローズマリー・シネオール、ローズマリー・カンファー、ローズマリー・ベルベノンとあり、
オレンジも一口にいってもビターオレンジ、スイートオレンジもあり、
ラベンダーについても真正ラベンダー、ラベンダー・ストエカス、ラベンダー・スピカ、ラベンダー・レイドバン、ラベンダー・スーパー(ラバンジン)なのか?
わからない状態ですよね。
これらは全て含有成分が違い、それによって効果が全く変わってしまいます。
副交感神経を優位にさせる目的で使用するラベンダーについては
酢酸リナリルやリナロールが鍵を握っていることがわかってきているので、
それらの成分が少ないラベンダーでは効果は出にくいです。
ご心配な場合は専門家にお問い合わせ下さいませ。
ところで、よくリラックスには真正ラベンダーと言われますが
これはなぜでしょう?
それもまた改めて投稿します。
今回のお話は『〈香り〉はなぜ脳に効くのか~アロマテラピーと先端医療』の著者塩田清二先生は著書の中でも仰っておりますので、
興味のある方はご覧になると良いですよ。
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