アロマの講師活動を始めたいときは、学んだ内容の中から「誰に、何を伝える講座か」を一つ決め、説明資料、時間配分、質問への対応を準備しましょう。知識を持っていることと、初めて学ぶ方に伝えられることは別に確認する必要があります。まずは一つの講座案を作り、練習と振り返りを行う方法をおすすめします。
この記事では、最初の体験講座を組み立てる手順を紹介します。例示する講座や時間は構成を考えるための仮の例で、当校の募集講座や実際の受講生の事例ではありません。
Contents
1.「教えたいこと」より、参加者の入口を決める
最初に、参加する方が何を知っていて、何に迷っているかを考えます。「初心者向け」だけでは幅が広いため、講座案にはもう一歩具体的な言葉を使ってください。
- 対象:精油に興味があるけれど、まだ使ったことがない方。
- 参加前の疑問:購入する前に、何を確認すればよいか。
- 講座の目標:ラベルや案内を見ながら、取り扱いの注意点を確認できるようになる。
これは対象設定の仮の例です。資格試験を目指す方と、暮らしで香りを楽しみたい方では、必要な内容が異なります。自分の知識をすべて並べる前に、参加者に持ち帰ってほしいことを一文で書きましょう。
2.最初の講座は、一つの問いに答える形にする
「アロマのすべて」を一回で扱おうとすると、説明が広がります。最初は「精油を買う前に何を確認する?」「香りの感じ方をどう言葉にする?」など、一つの問いを中心に構成すると、扱う範囲を決めやすくなります。
講座案には、教える内容と、今回は扱わない内容も記載します。学んでいない施術を実習に加えたり、確認できない効能を説明したりしないようにしましょう。内容に不安がある場合は、募集前に指導を受けて確認してください。
3.60分の講座なら、説明だけで60分を埋めない
以下は、取り扱いの基本と香りの観察を扱う60分講座の仮の構成です。休憩や換気、人数に応じた調整は別途検討します。
| 時間 | 内容 | 準備するもの |
|---|---|---|
| 5分 | 目的と進め方を説明する | 今日扱う内容と参加方法の案内 |
| 15分 | 取り扱いの基本を伝える | 根拠を確認した説明資料 |
| 15分 | 香りを観察して言葉にする | 学んだ方法で扱える材料・道具 |
| 10分 | 気づいたことを共有する | 記入欄や問いかけ |
| 10分 | 質問と理解の確認 | 想定質問と確認先 |
| 5分 | 振り返りと終了案内 | 持ち帰り資料・問い合わせ先 |
この例の合計は60分です。会場準備と片付けは含めていません。香りを試すことや発言を強制せず、参加の仕方を選べるようにします。説明が長くなりそうなら、質問の時間を削る前に扱うテーマを減らしてみましょう。
4.資料は、帰宅後にも確認できる形にする
話した内容をすべて覚えてもらう前提にせず、重要な項目を持ち帰れる資料を用意します。見栄えを整える前に、次の項目が入っているかを確認してください。
- 講座の目的と、今回扱う範囲。
- 取り扱いの注意点と、迷ったときの確認先。
- 説明の根拠に使った資料名や参照先。
- 参加者が気づいたことを書ける欄。
- 講座後の質問を受ける窓口。
資料を使って自分の言葉で説明する練習も行います。専門用語を出す場合は、その場で意味を説明できるかを確かめましょう。安全な取り扱いの確認には、AEAJ「安全に楽しむために」も参照できます。
5.答えられない質問への対応を決める
講師だからといって、すべての質問にその場で答える必要はありません。根拠を確認できないことは、分からないまま断定せず、確認が必要だと伝えます。
たとえば「今ここでは確認できないため、資料を確認してからご案内します」と答える練習をしておきます。後日対応する場合は、いつ・どの窓口で返答するかを決め、記録してください。個別の治療や服薬についての判断を、講座内で引き受けないようにしましょう。
開催前のチェックと、練習後の振り返り
- 対象者と講座の目標を一文で説明できる。
- 教える内容が、自分の学びと確認できる範囲に収まっている。
- 材料・道具の取り扱いと、参加条件を確認した。
- 説明・体験・質問・終了まで時間を測って練習した。
- 案内に日時、場所、内容、料金、申込み方法を記載した。
- 変更・キャンセル時の扱いと、連絡窓口を用意した。
- 資料の根拠と、分からない質問の確認先を整理した。
練習では、詳しい人だけでなく、初めて聞く人の役になってもらうと、説明が飛んでいる箇所を見つけやすくなります。参加者の感想を求める場合は「分かりにくかった言葉」「長く感じた部分」「帰宅後に確認したいこと」を聞いてみてください。感想や写真を公開したい場合は、掲載の許可も確認します。
初回の振り返りでは、次に直すことを一つ決めます。資料を増やすだけでなく、問いを減らす、配布の順番を変える、説明の例を入れ替えるなど、参加者が理解しやすい形を検討しましょう。
よくある質問
資格を取れば、どんな講座でも開けますか?
取得した資格名だけで、教えられる範囲を一律には決められません。自分が理解し説明できる内容を確認し、協会の認定講座として開催する場合は、該当する開催条件を協会の最新の案内で確認してください。
話すことに自信がなくても準備できますか?
まずは短い説明を作り、時間を測って声に出してみましょう。一方的に話し続ける構成にせず、記入や観察、質問の時間を設ける方法もあります。
集客は何から始めればよいですか?
参加対象、持ち帰る内容、開催条件、申込み方法が分かる案内を先に用意します。そのうえで、届けたい相手が見る媒体や、案内できるつながりを選びましょう。作業時間と費用の考え方は、副業として始める準備の記事でも紹介しています。
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