先日アニメ『八犬伝』を観ていたら、物語の中でも病気のお母さんの咳に効くということで、子供が桔梗を取りに行くというのをやっていたり、ハーブティーの新ブレンドと言って、センブリとどくだみと、高麗人参とすっぽんの血?というセンス溢れるブレンドを紹介していたりして、植物ネタが出てきます。
先日は、子供達が「この人(HAMAJI)のブレンドセンスは母ちゃんのセンスに似てね?」と言ってました(笑)
いやいやいくらなんでも私“でも”やりませんよ~( ̄▽ ̄;) このブレンド…単品で飲んだことがあるので、お味や匂いは何となく想像できます(´Д`;) 以前ご紹介(おすすめはしませんよ)した激マズ茶に匹敵するかそれ以上ですね~この組み合わせ。
ところで、桔梗ですが…このアニメでの指摘の通り薬草です。
【キキョウ】 キキョウ科キキョウ属:多年草 和名:桔梗 生薬名:桔梗根 学名:Platycodon grandiflorum
Platycodon はギリシャ語で広い+釣鐘という意味になり、grandiflorumとはラテン語で“大きな花の~”という意味です。ジャスミンにも同じ種小名が付いているのですが…大きな花ではないな~
キキョウ目の花には英語で総じてbellflowerと呼ばれます。桔梗は“chinese bellflower”ですが、竜胆(りんどう)は“autumn bellflower ”、ホタルブクロは“spotted bellflower”です。 ちなみにPlatycodonのcodonは、分子生物学の“codon”とは別のものだそうです。
3~5年目のものの根を、秋に花が終わり、地上部が枯れる頃から翌年3月頃までに掘り採り、細根を取り除いて水洗いをして、日光でよく乾燥させます。 これを生薬で桔梗根といいます。
キキョウの根には「キキョウサポニン」という成分が含まれています。 何度かサポニンについては出てきておりますが、サポニンはえぐみがあって、その水溶液は持続性の泡をつくる特徴があります。
その量によっては毒物となる場合もあり、多量に飲むと吐気を催す事がありますが、適量では気管の分泌物の促進と泡立ち作用で、界面活性効果があり痰が出やすくなるので、古くから去痰、鎮咳の薬草として用いられています。
ところで、園芸品種でよく切花で見かけるの“トルコキキョウ”ですが、こちらは名称は“キキョウ”となっておりますが、実はリンドウ目リンドウ科エウストマ属なので、キキョウよりもリンドウに近縁となります。しかも原産地はトルコではなくアメリカのテキサス州( ̄▽ ̄;)咲き始めのお花の形がトルコ人のターバンに似ているということから名付けられたそうです。
万葉集の山上憶良が秋の七草を詠んだ『秋の野に咲きたる花を指折りてかき数ふれば七種の花。萩が花、尾花、くず花、なでしこの花、おみなへし、藤袴またあさごほの花」のあさごほの花とは、桔梗の花のことだったそうです。
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