アメブロの記事を整理していたら、10年近く前の気になる記事を見つけました。 深夜NHKの
NHKスペシャル 夢の新薬が作れない?生物資源をめぐる闘い?
という番組で新薬の開発のことを特集しておりました。
新薬の開発のヒントは 先住民の伝統的知識にあると 製薬会社の社長は話しておりました。
私たちに言わせれば、そんなの今に始まったこっちゃないのですが…
つい先ごろTVで南アフリカのぺラルゴニウム・シドイデスが激減していると 女性が訴えておりました。
「ペラルゴニウム…」
思わず耳がピクッ
アロマテラピーやガーデニングをやっている方には おなじみのフウロソウ科のゼラニウムの一種です。
ドイツの製薬会社が買占めを行っているようで、 これは、風邪に効くという
「ウンカロアポ」 という薬の原料植物となっているようです。
1キロ80円くらいで取引をし、付近に住んでいる住民がこぞって根絶やしにするくらい採取しているので、絶滅の危機。
この地域は大変貧しいので、許可を得ていない人まで 採取(日本で言うウニや海産物の密猟のような感じでしょうか)して いるようなのですが、子供をこれで7人養っていると 母親が毅然として話しているのをみると このような行為がなくなるのは無理だと思います。
やはりここでも先進国が発展途上国を いいように利用している構図が感じられます。
なんだか無性に腹が立ちます。
「新薬を開発して、苦しんでいる人を助けたい」 「住民の暮らしを豊かにしたい」 とは言っておりましたが、 ひねている私には建前だなとしか思えませんでした。
採取だけではなくて、どうして栽培を考えないのか?
採取は簡単ですぐには利益にはなりますが、 いつかはなくなります。 そのようになれば住民は困窮し、 自分にも跳ね返ってくるのがなぜわからないのだろうか?
薬を開発して、苦しんでいる人を助けたい」 「住民の暮らしを豊かにしたい」というのであれば、栽培に携わる人を支援するとか、どうしてそっちにも資金を使わないのか? 釣った魚を与えても釣り方を教えなければ自立はできません。
薬を買える裕福な人だけがのうのうと生きていられて 下痢や先進国では死なないようなちょっとした感染症で 死んでしまうような子供たちが多い現状。
新薬を開発した折にはそういう方達に無償で提供ぐらいしろ!!
と、夜中で、しかも認定校の申請書類の提出が終わり、 ホッとしてぐっすり眠ってもいいはずなのに 画面に向かって怒っていた私。
どうやら私という人間は、交感神経優位の人間かも… 仕事は副交感神経系なのに…
バイオパイラシーの問題や 私が関わっているアロマテラピーの精油に関わる植物、 和ハーブも生物資源(日本では資源に扱わないと思いますが、 きっと諸外国から見たら生物資源)です。
なんだかとっても考えさせられました。
生物資源の背景のさまざまな問題。
今回のCOP10に目が離せません。
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